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Blogこんにちは。
住楽の家、アドバイザーの小田です。
今日は少しニッチな部分のお話をしようと思います。
家づくりを考え始めると、デザインや間取りばかりに目がいきがちかと思います。
ですが、実は暮らしやすさにもつながる「軒(のき)」の役割はご存知でしょうか?
軒とは、屋根が外壁から外に突き出している部分のことです。
「昔ながらの家にあるもの」と思われがちですが、実は現代の家づくりでも大きな役割を持っています。
この記事では、我が家の“深い軒のある家”で暮らして感じたメリットを、季節と雨の日を挙げてご紹介します。
あまり見かけなくなった軒
ここ最近は軒のない住宅街が増えて来ています。
理由としては大きく2つあると感じます。

1.デザインの流行
シンプルで四角い箱型のデザインが人気となり、都会的でスタイリッシュに見せるために、あえて軒を省くケースが多くなっています。
2.コストダウン
軒を深く出すには構造を工夫する必要があり、その分コストがかかります。
少しでも建築費を抑えるため、軒をなくす選択をする人も増えています。
それでも「軒のある家」が暮らしやすい理由
近年の温暖化の影響もあり、断熱性能を意識した家づくりをしている会社は多いと思います。
しかし太陽の光の入り方まで考慮しているかも、実はとても重要です。

夏は太陽の高度が約80°と高く、深い軒があれば直射日光をしっかり遮り、室内に強い日差しが入るのを防ぎます。
一方、冬は太陽の高度が約30°と低くなるため、光が軒の下を通って室内まで届き、まるで「自然の暖房」のようにリビング全体をやわらかく温めてくれます。
つまり、太陽の光はただ遮ればよいというものではなく、太陽光とうまく付き合っていくために、軒は大事な役割を果たしてくれています。
暮らしの実感
軒があることで日々のちょっとしたことで暮らしに充実感を感じます。
たとえば、雨の日でも子どもがデッキで遊んだり、洗濯物を干したりできる。
夏の午後にリビングで過ごしても、直射日光が入りすぎず心地よい。
冬は自然光で部屋全体が明るくあたたまる。


こうした小さな積み重ねが「暮らしやすさ」につながっています。
まとめ
最近の住宅ではデザインやコストの面から軒をなくすケースが増えています。
ただ、日本の気候風土を考えると、軒のある家はやはり理にかなっていると言えます。
- 一年を通じて快適
- 外とつながれる楽しさ
- 家そのものを長持ちさせる効果

弊社モデルハウスも軒を出して、気持ちのよい空間をつくっています。
是非、ご来場お待ちしています。
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